ワキガというのは、皮膚のアポクリン腺から分泌される、
汗が原因で強い臭いを発するものです。
清潔好きの日本においては、
ワキガは「臭い」として、あまり好かれてはいません。
これは、大半がモンゴロイド人種からなる日本社会では、
ワキガ体質を持つ人は少数派であるため、
良くないイメージがあるのかも知れません。
一方、白人や黒人といった人種においては、
ワキガ体質を持つ人のほうが多いといわれています。
そのため、ワキガのことをあまり気にしなかったり、
あるいは、異性にとってまるでフェロモンのような役割をし、
むしろ魅力的とさえ感じることもあるのだそうです。
こうしたワキガに対する意識の違いは、
その対処法にも反映されています。
日本では、脱毛などの処理により、
脇に汗が溜まりにくくして、汗の分泌量を減らし、
においを軽減させたりします。
あるいは、アポクリン腺そのものを切除する、
といった方法を取ることもあります。
いずれにしても、
日本におけるワキガの扱い方としては、
ワキガそのものを抹消してしまおうというものです。
それに対し、西洋諸国では香水文化が発達し、
ワキガも含めて体臭をより効果的に演出する発想があります。
日本ではよく思われないにおいでも、
場所が変わればフェロモンになるという事を知れば、
ワキガで悩んでいる人も少しは気が休まるかも知れませんね。